ポリマーの分岐構造、末端構造
分岐構造、末端構造の信号帰属には、多次元NMRを組み合わせ、複数の構造標品と目的試料に対して数週間のNMR測定とデータ解析が必要になります。からの信号は主鎖信号の近くに非常に弱く出現することが多いです。高磁場NMR、高感度プローブにより解決できる場合があります。
ひとたび構造解析が済んでNMR信号の帰属情報が得られると、ここからは製品のマイナー構造の分析、定量解析などが容易にできるようになります。この場合は、1Hの一次元測定をだけになるので、ルーチン測定で多検体の分析が可能になります。
過去には、PET、POM、PE、PMMAなどのポリマーに対し末端、局所構造の解析に理研NMR研究基盤の装置が利用されています。