天然物の極微量構造解析

スジキレボヤの画像と構造解析された化合物構造

スジキレボヤSAAFの試料量が10μgと極微量でしたが、600MHzクライオプローブで1H-13C HSQCですべての信号を確認することができ、HMBCではメチル基からの相関をとることができました。解析の結果、推定構造が正しいことが確認できました。また、ステロイド骨格の信号も帰属ができたので、ステロイド部分の立体化学も決定することができました。

RFコイル部分を低温にすることで熱雑音を減らし、通常のNMRプローブよりも高感度で測定することができます。

共用事業での成果

08-200-017
スジキレボヤ精子活性化誘引物質の極微量構造決定
大阪大学大学院理学研究科化学専攻