象牙有機物と歯科素材の相互作用解析

子供の歯の画像

象牙質に含まれる有機質(コラーゲン)と歯科有用素材の相互作用解析をSTD法を用いて行った結果、特定のフラボノイドとの相互作用を確認できました。この結果は、高齢社会の口腔衛生で増加が懸念されている残存歯の根元の虫歯(根面う蝕)に対応した商品開発や予防方法の確立が期待でき、高齢社会における口腔衛生の充実につながると考えられます。

STD法は、NMRで用いられる相互作用解析では最も単純で、結果は原子レベルでの相互作用部位の特定も可能です。測定時間も数分から1時間程度で行うことが通常で、多量の化合物のスクリーニングに向いています。

共用事業での成果

11-500-015
象牙有機物と歯科有用素材における相互作用の動的解析
サンスター株式会社 研究開発部