樹脂材料と添加剤の結合状態

樹脂製ねじの画像 機能性樹脂材料の例

建築部材(浴室・洗面・サッシなど)の樹脂材料の高機能化のためには、製品表面に機能化添加剤成分を長期安定的に付着させる事が重要です。添加剤の硬化状態および樹脂材料との結合状態を、NMRによって構造解析を試み、機能性樹脂材料の材料設計の最適化に繋げていく事を目的しました。樹脂表面へ機能性添加剤の密着・耐久性を向上させる有力候補のシラン系カップリング剤の反応状態を29Si-NMRで検出できました。また、シラン系カップリング剤処理した樹脂に構造変化が無いかを確認できました。

溶解や抽出の必要のない固体NMRでは製品状態の構造解析を行うことができます。理化学研究所NMR研究基盤では多様な固体NMR装置を用意して、様々な課題解決に取り組んでいます。

共用事業での成果

15-500-050
機能性添加剤の結合状態の構造解析
株式会社LIXIL 技術研究本部 分析・評価センター