機能ガラスの構造解析
原子炉から発生する放射性廃棄物は溶融ガラスとともに固化されガラス固化体として地層処分されます。処分場を確保することが難しいことから、ガラス固化体の発生量を少なくすることが求められています。放射性廃棄物ガラスのベースとして用いられるホウケイ酸ガラスをケイ酸塩ガラスに単純化してVおよびMoを添加したものとしない組成でガラスを作製しNMR測定に用いました。29Si固体NMR測定から、ケイ酸塩ガラスは、V2O5を添加することでQ4構造が増加すること、V2O5添加、MoO3添加いずれもケイ酸塩ガラスの架橋構造を変化させることが確認できました。
ガラスやセメント等の無機材料の固体NMR解析は最も活発に利用されている分野の一つです。
共用事業での成果
15-700-017
高充填放射性廃棄物ガラスの構造解析
千葉大学 工学研究科