フッ素含有化合物
水素に次いでVDW半径が小さいフッ素は導入による分子構造の大きな変化は起こらないが、C-F結合が安定であること、フッ素導入による疎水性の向上など、大きな効果をもたらす。一方で、19FはNMRにとっても扱いやすい核種であり、水素に次ぐ高い共鳴周波数と100%の天然存在比、スピン1/2により高感度で測定することが可能です。理研NMR研究基盤では、19Fを測定できる装置を2種類有しており、高感度・高分解能の900MHz、1Hデカップリングにより多様な測定が可能な600MHzの2種類があります。19F{1H} NMR, 19F-1H HOESY, 19F-13C HSQCなど。過去には、19Fを含む医薬品スクリーニング、フッ素含有ポリマーの構造解析などに利用されています。
19F測定に対応した装置
nc600e, nd900d