外部共用事業とは

国立研究開発法人理化学研究所(五神真理事長)が所有する「NMR(核磁気共鳴)装置」およびNMR解析試料の調製からタンパク質の立体構造の決定までを一貫して行う「NMR立体構造解析パイプライン」について、外部の研究者・企業による利用者の受付を2007年度から開始しました。理研が所有するNMR研究基盤は、文部科学省の委託事業「タンパク3000プロジェクト」の「網羅的解析プログラム」(2002~06年)において、年間約300のタンパク質立体構造のNMR解解析を行ってきました。

2007年度以降は、本プロジェクトでの技術開発、研究基盤整備、人材育成、解析体制の構築などの成果を発揮し、特に、本研究基盤が世界に誇るNMR立体構造解析パイプラインの機能を最大限に活用して、わが国の今後のライフサイエンス研究のステップアップに貢献していくための新たな方策として、NMR研究基盤の外部共用事業を展開していきました。

2016年度からは、より広く皆様にご利用頂けるよう理化学研究所独自のサービスとしてさらなる拡充を図ってまいります。